質改善・ 患者安全を教育で支えます。
CIE-QIPS
The Consortium for Integrated Education of Quality Improvement & Patient Safety
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質改善・ 患者安全を教育で支えます。

患者安全は、新しい時代を迎えています。
事故が起こってからの反応型対応(reactive)ではなく、より安全で質の高いプロセスを求める先回り型対応(proactive)が求められています。
そのためには、インシデントや現状から課題をみつけ、絶えまない継続活動を続けることが重要です。
これらを行うためには、あらゆるレベル(現場から管理部門まで)に、質改善できる能力が必要であり、そのためには、質改善の原理・手法を学ぶ教育が重要です。
また、患者は様々な医療機関を訪れますので、よい仕組みは、地域で標準化されることが患者さんのためになります。
医療機関横断的に、学習・改善の仕組みを作ることに賛同する会員を集め、共通の課題を議論、解決する場として、
令和5年に本コンソーシアムを京都大学に設置しました。

CIE-QIPSについて

この共同事業(consortium)の目的は、質改善(quality improvement)と患者安全(patient safety)のための教育を広めることです。
ここでは、integrated educationとして日本語訳を革新型教育としました。
従来型の教育はteacherとstudentが区別されていましたが、社会人教育は、互いに学び、互いに教え合うという形が望ましいですので、
従来とは異なるという意味で日本語では革新型教育としました。
しかし、英語の名称としては、innovativeを選択せず、あえて、→integratedにしたのは、地域や国単位で医療システムを統合し、政策も含めて連携することが、
医療資源を有効に効率的に活用し、人々の健康に寄与することになることが分かってきたからです。
ひとつの医療機関がバラバラに努力するのではなく、面として互いに協力して医療を提供することが一層必要となっています。
例えば、京都府では、高齢者を中心に据え、制度の縦割りや隙間を排除し、各関係機関が一丸となった「オール京都体制」で地域包括ケアの実現を目指し、
→京都地域包括ケア推進機構が、かかりつけ医や医療機関が連携しやすい仕組みを作り、高齢者の方が介護や療養が必要になっても、
住み慣れた地域で暮らしていけることを目指しています。
単なる連携では不十分であり、統合して、サービスの切れ目を無くすことが重要です。
地域で患者さんを支える仕組みをintegrated careといいます。
世界では、integratedであるためには、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)が必要だとされていますが、日本は国民皆保険制度が確立されていることで、
医療へのアクセスの点でintegratedが進んでいるといえます。
質改善と患者安全の教育についても、地域での統合を目指す時代が来ていますので、integrated educationとしました。
将来的には、医療機関以外に、行政、ヘルスケア産業、保険者、医療系の教育機関が、質改善と患者安全を共通の目的として
integrated educationに関わることができれば、医療はより質が高く、安全になると思います。

ロゴは医療の質を表現しています。

ロゴは7人の人が互いに手を取り合っている様を表しています。
それぞれのひとは、安全(Safe)、適時(Timely)、効果的(Effective)、効率的(Efficient)、公平(Equity)、患者中心志向(Patient centeredness)、
統合(Integrated)という医療の質の7つの要素を表しています。
人の輪の右下に水色の棒を斜めに加えて、Q(Quality)の文字になるようにしました。
質改善と患者安全をこのロゴに示しています。

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